結婚相談所業界では「新規開業する結婚相談所の9割が3年以内に廃業する」という衝撃的な情報が広まっています。この数字は業界内でよく言及されるものですが、公式な統計データとしては確認が難しい面もあります。
しかし、帝国データバンクの調査によれば、2023年に倒産および休廃業した結婚相談所の数は合計22件に達し、過去最高を記録しました。これは2022年の14件、2021年の10件から大幅に増加しており、婚活市場が活性化しているにもかかわらず、結婚相談所の経営環境は厳しさを増していることを示しています。
特に注目すべきは、この倒産急増が新型コロナウイルス禍の真っ最中ではなく、むしろ感染拡大が落ち着いた後に発生していることです。対面での婚活が再開されたにもかかわらず、多くの結婚相談所が市場からの撤退を余儀なくされているのです。
結婚相談所の廃業率が高まっている最大の要因の一つが、マッチングアプリの急速な普及です。明治安田生命が2023年10月に実施した調査によると、1年以内に結婚した夫婦のうち4人に1人が「マッチングアプリ」を利用していたことが明らかになりました。
マッチングアプリの魅力は、結婚相談所と比較して以下の点にあります。
特に若い世代を中心に、「まずはマッチングアプリから始めてみよう」という傾向が強まっており、結婚相談所にとっては大きな脅威となっています。結婚相談所側もオンライン面談の活用や婚活パーティーなどのリアルイベント企画を積極的に行っていますが、マッチングアプリの手軽さには追いつけていないのが現状です。
結婚相談所の廃業率を高めているもう一つの大きな要因が、業界内の激しい価格競争です。帝国データバンクの分析によると、結婚相談所が提供する基本的なサービス内容では他社との差別化が難しく、入会金や登録料などで価格競争が発生しやすい状況にあります。
この価格競争は以下のような悪循環を生み出しています。
また、婚活イベントの告知などには多額の広告費が必要な一方で、収益性は低下するという厳しい経営環境に置かれています。特に個人経営の小規模な結婚相談所では、この価格競争に巻き込まれると経営が立ち行かなくなるケースが多いのです。
結婚相談所を開業しても、実際に収益化することの難しさも廃業率の高さに直結しています。特に完全に0からの開業の場合、収益化までの道のりは険しいものがあります。
収益化を難しくしている主な要因
特に新規開業の結婚相談所では、知名度不足から会員獲得に苦戦することが多く、初期投資を回収するまでに時間がかかります。フランチャイズ加盟や連盟への参加で会員データベースを共有できる場合でも、本部への加盟金や月々のロイヤリティが経営を圧迫することもあります。
このような状況から、開業後1〜2年で資金が底をつき、廃業に追い込まれるケースが少なくありません。
廃業率が高い業界の中でも、長く存続し成功している結婚相談所には、共通する特徴があります。これらの相談所は、単なる「お見合い」の場を提供するだけでなく、独自の価値を創出しています。
成功している結婚相談所の経営戦略として注目すべき点は。
特に注目すべきは、マッチングアプリとの差別化として「手厚い人的サポート」を前面に打ち出している相談所の成功例です。AIやテクノロジーでは代替できない、人間ならではの細やかな気配りや心理的サポートが、高額な料金を支払ってでも結婚相談所を選ぶ理由となっています。
廃業率が高いと言われる結婚相談所業界の中でも、長期にわたって実績を積み重ね、成功している相談所があります。これらの相談所には共通する特徴があり、婚活を考えている人にとって参考になるポイントです。
大きな連盟に加盟している
成功している結婚相談所の多くは、日本結婚相談所連盟(JBA)やIBJなどの大手連盟に加盟しています。これにより以下のメリットを享受しています。
連盟に加盟することで、単独では難しい規模のメリットを活かした経営が可能になります。
成婚者数が多い
長く続いている結婚相談所は、当然ながら成婚実績が豊富です。成婚者数の多さは以下の好循環を生み出します。
成婚者数については、結婚相談所の公式ホームページやパンフレットで確認できることが多いですが、単純な数字だけでなく、成婚までの平均期間や年代別の成婚率なども重要な指標となります。
賞を多く獲得している
業界内の各種アワードや表彰を受けている結婚相談所は、第三者からの評価が高いことの証明になります。例えば「日本結婚相談所協会優秀相談所賞」や「IBJベストパートナー賞」などの受賞歴は、その相談所の信頼性を示す重要な指標です。
これらの賞を獲得している相談所は、単に会員数が多いだけでなく、サービス品質や成婚率の高さが認められていることを意味します。
サポートの質が高い
廃業せずに長く続いている結婚相談所の最大の特徴は、手厚いサポート体制です。具体的には。
このような質の高いサポートは、マッチングアプリでは得られない価値として、会員から高く評価されています。特に婚活に不安を感じている人や、効率的に結果を出したい人にとって、専門家のサポートは大きな安心感をもたらします。
結婚相談所の廃業率が高いという事実を知った上で、婚活を成功させるためには、信頼できる相談所を選ぶことが重要です。以下に、結婚相談所選びの重要なポイントをご紹介します。
無料カウンセリングを活用する
多くの結婚相談所では無料カウンセリングを実施しています。これを積極的に活用しましょう。無料カウンセリングでは以下の点をチェックすることが大切です。
複数の結婚相談所の無料カウンセリングを受けて比較することで、自分に合った相談所を見つけやすくなります。
運営年数と実績を確認する
結婚相談所の運営年数は信頼性の重要な指標です。特に3年以上の運営実績がある相談所は、前述の「3年以内に9割が廃業する」という壁を乗り越えた実力のある相談所と言えるでしょう。
また、以下のような実績も重要なチェックポイントです。
これらの情報は公式ウェブサイトで確認できることが多いですが、無料カウンセリング時に直接質問するのも良いでしょう。
会員データベースの規模と質
結婚相談所の価値は、そのデータベースにある会員の数と質に大きく依存します。以下の点を確認しましょう。
特に大手連盟に加盟している相談所では、自社会員だけでなく連盟全体の会員とのマッチングが可能なため、出会いの可能性が大きく広がります。
料金体系の透明性
結婚相談所の料金体系は複雑なことが多いため、以下の点を明確に確認することが重要です。
特に「隠れコスト」がないか注意深く確認しましょう。例えば、お見合い1回ごとに別途料金が発生する、写真撮影が必須で追加料金が必要、など後から追加で費用がかかるケースがあります。
透明性の高い料金体系を提示している相談所は、経営の健全性も高い傾向にあります。
結婚相談所の廃業率が90%とも言われる厳しい業界環境の中、婚活を成功させるためには信頼できる相談所を選ぶことが重要です。マッチングアプリの台頭や価格競争の激化などが廃業の主な原因となっていますが、長く続いている相談所には共通する特徴があります。
大手連盟への加盟、豊富な成婚実績、質の高いサポート体制などを備えた相談所を選ぶことで、婚活の成功確率を高めることができるでしょう。無料カウンセリングを活用して複数の相談所を比較検討し、自分に最適な相談所を見つけることが、理想のパートナーとの出会いへの近道となります。
結婚相談所選びは、単に料金の安さだけで判断するのではなく、サポート内容や成婚実績、運営の安定性なども含めた総合的な視点で選ぶことが大切です。廃業率の高さを知った上で、しっかりとした選択をすることが、あなたの婚活を成功に導く第一歩となるでしょう。